そう、店員というのは、あくまでも
世をしのぶ仮の姿にすぎず、僕の実態は別にある。
本当の僕の姿は、スポーツジムにあり、
お客さまにペコペコしていた僕も、ここではキン肉マンになっているのだ。
・・・などと妄想をふくらませながら、
仕事でのストレス解消もあって、筋トレは欠かしていない。
友達からはキン肉マンと呼ばれることもあるが、
僕はまだまだ筋トレがしたいんだ。
しかし、仕事がなかなか終わらないことがあるから、
遅くてジムが閉まっている場合には、自宅で筋トレする。
もっと言うと、僕は平日会員だから、
休日はジムに行けず、自宅でダンベルを握っているんだ。
こうして、僕は日に日に少しずつ超人強度を上げ、キン肉マンに近づいているんだ。
正直に言うが、僕は頭が悪く、今の仕事も
「元気がいいから」という理由でなんとか拾ってもらったという程度だ。
僕のとりえは、体育会系仕込みの元気さと、
柔道部仕込みの自慢の肉体だけなんだ。
身体があまり大きくない僕が強くなるには、
トレーニングに次ぐトレーニングしかない。
しかしジムのトレーナーには
「あまり無理をしないでください」とか
「休養も大事です」とか言われる。
そんなことにかまっていられるか・・・
などと思っていた僕は、本当に頭が悪い。
そう、あれは僕がジムで、
バーベルスクワットに挑戦していたときのことだった。
腰が痛くならないよう、ベルトはしていたのだが、
膝に負担がかかることについては想定外だった。
かがんでから立ち上がろうとしたとき、
膝にかなりの痛みを感じることになってしまった。
そんなわけで、
このごろは膝に負担がかからないようにして、
上半身を中心にトレーニングをしている。
トレーナーには
「膝が痛いのにまだそんなハードトレーニングをするのか」
と言われるが、わかってもらいたい。
筋肉というものは、常にトレーニングをしていかないと、
どんどん衰えていくもの。
そして、筋肉というものは、
全体をバランスよく鍛えていかなければならないものなんだ。
だから僕は、膝が痛くても筋トレを続け、
なるべく膝を痛めないように気をつけるんだ。
でも、僕だって膝を壊してしまうのは不安だし、
実はびくびくしながらトレーニングをしている。
病院に行ったら、「筋トレは禁止です」
なんて言われそうで、それも怖かったりする。
膝の痛みを治し、筋肉量も落とさず、
医者からもトレーナーからも怒られない方法って、ないかなあ。
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